How to ガーデニング ■日陰を好む植物


日陰に「強い」より日陰が「好き」を選びます

 シェードガーデンで植える植物は、単に「日陰に強い」というだけでなく、「日陰を好む植物」から選んでください。いきいきとしたイメージを演出する大切なポイントです。
 また、どうしても日当たりを好む植物を加えたいときは、コンテナ栽培を利用することでカバーできます。

 ■半日陰を好む植物たち
   今日の住宅事情では、一日中、日が当たるような広い庭は限られます。でも、半日陰であっても、かなりの植物を育てられます。
  ★ケマンソウ(多年草)

 4〜6月ごろ、長い花茎にずらりとハート形の花を付けます。花色は濃いピンク。白色もあります。

★スズラン(多年草)

 市販されているのは、たいていドイツスズラン。日本の自生種より花の数が多く、香りが強いためです。暑さが苦手なので、夏は半日陰で、秋から初夏までは日当たりの良い場所で管理します。開花期は5〜6月。

★シュウメイギク(多年草)

 八重咲きのものが菊に似ているので、菊の仲間と思われたのかもしれません。でも、実はアネモネと同じキンポウゲ科の多年草。花が大きいわりに清楚な風情があるので、庭のイメージアップにもおすすめ。花高は1メートルほど。花期は9〜10月。花色は白とピンク。四方に地下茎を伸ばして広がります。


スズラン
 
 

クリスマスローズ
★クリスマスローズ(多年草)

 「クリスマスのころ(実際は1〜2月)に咲くバラに似た花」というのがネーミングの由来。白い花を横向きに咲かせます。最近は淡いピンクやクリーム、緑色の園芸種もいろいろ。オリエンタル系は花期が2か月ほど遅く、紫や黒色の花もあります。
 真冬に咲くくらいですから、寒さが大好き。高温多湿が苦手なので、夏越しは直射日光が当たらない乾燥気味の場所で。

★スノードロップ(球根植物)

 スイセンの仲間で、まだ寒い早春に三弁の純白の花を咲かせます。ぶら下げるように咲く姿が「雪のひとひらを連想させる」というのがネーミングの由来。冬から春にかけて日が当たり、夏は日陰になる落葉樹の足元あたりが最適環境です。植えっぱなしにしておけば、翌年以降も咲きます。群生させると素敵。

★リュウノヒゲ(多年草)

 別名ジャノヒゲ。長さ20センチ・幅2ミリほどの葉を密生させて広がっていきます。丈夫で手入れもほとんど不要。芝生の代わりに一面に植えても面白いでしょう。夏の初めに小さな花を咲かせます。葉色が黒緑色のオオバジャノヒゲ黒竜は、黒色植物としてスポット的に使うと効果的です。
  ★アジサイ(低木)

 梅雨の季節を象徴する花。小さな花が密生して半球形の花を形成しているように見えますが、青やピンクの色がついているのは花を守るガクの部分。その中心にある小さな点が花です。今日のアジサイは、自生種のガクアジサイからつくられた変種や園芸品種だそうです。
 花(?)色は、地質によって異なります。土壌が酸性だと青色が強く、アルカリ性だと赤色が強くなります。

★アセビ(低・花木)

 別名アシビ。漢字では馬酔木と書きます。葉や枝に毒があり、「馬が食べると酔ったようになる」というのが名前の由来。3〜4月に、びっしりつぼみ形の花を付けます。樹高20センチくらいの幼木でも花をつけてくれるのが嬉しいですね。


アジサイ
 

 ■半日陰〜日陰を好む植物
   次に紹介するのは、かなりの日陰でも育つ植物たちです。どうしても葉ものが多くなりますので、葉色が明るいものを選んだり、花をアクセントとして組み合わせるなど“使いこなし”が求められます。
 

ギボウシ
★ギボウシ(多年草)

 日本原産の山野草ですが、葉の色・形・咲き方がさまざまな園芸品種がつくられています。おかげで「和風にも洋風にも合う美しく存在感のある葉もの」として、近年人気が急上昇中。丈夫で育てやすく、初夏には花も楽しませてくれます。花はラッパ形や鐘形で、色は白や青紫が一般的。晩秋には地上部が枯れて休眠状態に入ります。

★エビネ(多年草)

  冬から春にかけては日が当たる環境を、夏は日陰の環境を好むので、落葉樹の下などの場所が最適でしょう。花期は4月から8月にかけて。ひっそりとした深山の花をイメージさせます。

★ヤブラン(多年草)

 細長い葉は常緑。手入れはほとんどいりませんが、春、新芽が出てくる前に根元からばっさり切り取ってやると新しい葉に更新されます。花期は8〜9月。紫色の花が、立ち上がるように咲きます(花穂)。斑入りの種類もあります。

★ツワブキ(多年草)

 砂地や岸壁に自生する多年草で、7〜9月に黄色い花を咲かせます。名前のとおりフキの仲間で、丸く光沢のある大きな葉が特徴。この葉の形がおもしろく、冬も青々としているので和風の庭の根締めに最適です。斑入りの品種もあります。
  ★シャガ(多年草)

 アヤメ科の多年草で、4〜5月ごろアヤメに似た白い花を咲かせます。オレンジ色と青紫色の斑模様が特徴。花径は4センチ前後、高さ30センチほどで群生するので、縁部の下生えとしてもお勧めです。やや小ぶりで花色が青紫のヒメシャガは、国のレッドデータブックで準絶滅危惧植物となっています。

★クサソテツ(シダ類)
 黄緑色の新芽は、山菜としても知られるコゴミ。日向では葉が光を通す(葉が薄い)ので、明るい印象を与えます。

★アイビー(つる植物)
 アイビーは愛称で、正式名称はヘデラ。常緑のつる植物で、大木の幹や建物、塀などにも張り付いて伸びていきます。グラウンドカバーとしてはもちろん、壁面や斜面を使った立体緑化にも最適。無粋なブロック塀を“グリーンゾーン”に変えてくれます。葉の大きさ、形、色がさまざま。ハンギングバスケットにも使えます。


アイビー
 
 

ヤブツバキ
★ツバキ(中木)
 一般にツバキというと、ヤブツバキのこと。冬の花が少ない時期に長期間咲き続けるので、庭木や茶花として重宝されています。

★オシダ(シダ類)
 葉の長さが1メートルにも育つのと形がおもしろいので、庭のアクセントに最適。薄暗い場所を好むシダですが、葉が薄く光を通すので、ところどころに日が射す場所のほうが美しく見えます。

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