How to ガーデニング ■春の薫風にそよぐフジ
春の薫風にそよぐフジ

 『万葉集』に詠まれるなど、古くから日本人に愛されてきたフジ。棚に下がった紫色の房の姿を眺め、放たれるよい香りをかぐと、心が癒されていきます。花の盛りを終え、花弁が風に乗って舞い散る姿にも興趣をそそられますね。

 フジはマメ科フジ属の落葉性のつる性植物で、園芸では、日本原産のノダフジ、ヤマフジ、中国原産のシナフジなどが使われています。つるを伸ばす植物として、棚仕立てや立木仕立てなど、庭の雰囲気に合わせた仕立て方が楽しめるのも魅力です。

 また、つるをぐんぐん伸ばし病気にも強いので、栽培が比較的容易です。つるを切る時期を間違えると、花が咲かないことがありますが、その点に注意して手入れをしっかりすれば、毎年たくさんの花をつけてくれます。

 ■購入時の注意点
鉢植えを選びます

 フジの苗は、花芽つきの鉢植えが春に園芸店などに並び始めます。ここで注意したいのが、わらなどで根巻きしてある苗を購入してはいけないことです。根巻きするには根を切らなければなりませんが、フジは根を切ると、数年は花が咲かなくなります。また、木が腐る場合もあります。鉢に植えられたものを選びましょう。

 ■庭植え
根を傷めないように

 鉢植えのフジを庭に植える場合、浅植えします。

鉢から根を傷めないように抜きます。
根を切らないように注意して、根鉢を一回りくずし、やや根を広げます。
根鉢の倍ほどの幅で深さ30cmほどの穴を掘り、根鉢を置きます。
掘り上げた土に腐葉土を3〜4割ほど混ぜて、根鉢にかぶせていきます。
周囲に水鉢をつくり、たっぷり水やりします。
植えたあとは、1週間おきに2〜3回水やりします。そのあとは水やりの必要はありません。

 ■鉢植え
根鉢を一回りくずす

 鉢に植えられたものは、数年おきに植え替えましょう。

鉢から根を抜きます。
根を切らないように注意して、根鉢を一回りくずします。
鉢は、フジを大きくしたくないときには同じ大きさの鉢にします。普通は1回り大きな鉢を用意します。
土は、小粒赤玉土6、腐葉土3、庭土1の水はけのよい配合土を用意。元肥として、緩効性の化成肥料を配合土1・あたり、5〜10g混ぜておきます。
はじめに鉢の中に2割ほどの高さまで土を入れます。
フジの根鉢を置いて、土を入れていきます。
鉢の底から出るくらいに水をたっぷりやります。

|春の薫風にそよぐフジ|フジの剪定・とり木苗フジの仕立て