How to ガーデニング ■苗木を育てる

 ■さし木
  6月頃の新梢をさし穂に使う

 苗木を育てるのもガーデニングの楽しみです。ハナミズキを増やしたいときには、「さし木」をおすすめします。5月に伸び出した緑色の新梢は、6月になると褐色に変化し、木質化しますので、これを「さし穂」として使います。
 
1) 長さ20cm以上の長い茎を7〜8cmに切り分けます(それぞれ、葉を左右1対ずつ残す)。葉は先端を切り、半分くらいの大きさにします。
2) ナイフでさし穂の元と反対側の茎をそれぞれくさび形に切ります。
3) 水にさして10分ほど水あげします。
4) 鉢土に割りばしなどで穴を開け、さし穂を深さ3cmくらいにさしていきます。7号鉢で10本くらいが目安。さし穂がぐらつかないように土を押します。
5) 水をたっぷりやり、鉢ごとポリエチレンの袋で包み、密閉状態にします。
6) 日光の当たらない明るいところにおきます。
7) 9月ごろに袋から出すと、さし穂に細い根が出ています。 
8) 赤玉土に腐葉土を2割ほど混ぜた用土をポットに入れ、さし穂を1本ごと植えつけます。
9) 十分に水を与え、風が当たらない半日陰で2〜3日置いたあと、日なたに移します。翌年の4月には新芽が伸びてきます。

 ■タネとり
  9月に採取して、3月にタネまき

 タネから苗を育てる方法もおすすめです。秋、野鳥に食べられる前に赤く熟した果実を採集します。1個の果実に1個のタネが入っています。果肉には、発芽を抑制する物質が含まれているので、金網のざるなどを使ってこすり落とし、水で完全に洗い流すのがポイントです。そしてタネにピートモスや砂をまぶして湿らせ、そのままポリエチレンの袋に入れて冷蔵庫で保存します。

 タネまきは翌年3月。よく湿った赤玉土小粒を鉢に入れ、その上にタネをまきます。そのあと、タネの上に用土をさらさらとかけ、たっぷりと水をやります。芽が出て、秋には掘り上げ、仮植となります。

ハナミズキの果実 

 ■病害虫の駆除
    アメリカシロヒトリやイラガが大敵
病害虫を防ぐ、夏季と冬季の剪定


 剪定時に小枝の叉によく見られるのがイラガのさなぎ。見つけたらすぐに落としてつぶします。またアメリカシロヒトリもハナミズキの葉を食べます。イラ ガ、アメリカシロヒトリ共に、6月〜9月にスミチオン乳剤もしくはダイアジノン水和剤の1000倍液を散布します。

 カミキリムシやコウモリガの幼虫は幹や枝に穴を開けて入り込みます。見つけたら、穴に針金を刺して駆除するか、スミチオン乳剤をスプレーします。穴は土を丸めてふさぎます。
   ハナミズキの病気としてよく見られるのが、葉に白い粉をふりかけたようになる「うどんこ病」です。発病すると元に戻らないので予防が大切です。6月〜7月にミラネシン水溶剤1000倍液を散布して予防します。

 病害虫を予防したり、花つきをよくするためには、夏季剪定と冬季剪定が必要です。勢いよく真直ぐに伸び出す「徒長枝」、根元から生える「ひこばえ」、 幹から出る不要な枝「胴吹き枝」、枝同士が交差する「絡み枝」、「枯れ枝」などを切り、風通しをよくし、日の光を十分に当てることが大切です。