How to ガーデニング ■冬咲きクレマチス


花が少ない季節の貴著な存在

風土が育んだ多彩な生態

 秋の花が終わった庭は、急速に秋色を深めてきます。この寒々としがちな庭の片隅で、可憐な空間を演出してくれるのが冬咲きクレマチス。花が少なくなる季節の貴重な存在です。

 クレマチスの語源は、[つる]や[巻きひげ]を意味するギリシャ語の「クレマ」。行燈仕立てやフェンスに這わせるなどの育て方がポピュラーになっていることからも、ぴったりのネーミングです。


「冬咲き」も個性のうち

 でも、つるができない種類のクレマチスもあります。さらに、休眠期に葉を落とすもの、落とさない常緑性のもの、四季咲き、一季咲き、大輪、小輪、ベル咲きなど、花の大きさや咲き方もさまざま。

 また、どの枝に花芽をつけるかは、系統によって異なります。大半は寒さに強いのですが、寒さに弱いものもあります。

 というのも、クレマチスは北半球を中心に約250種類(うち25種は日本生まれ)が分布しています。気温も雨量もさまざま。それぞれの風土に対応して進化してきたことで、“異なる種類”としか思われないようなクレマチスが出現したのです。そうした一つが「冬咲き」です。